いつもそうだった

 

目を瞑ると広がるのは深い闇で

抜け出せずに繰り返す　夜と朝
 

 

この世界は窮屈だ

死ぬために流れていく時間の中で

愛想笑いばかりが上手くなってゆく
 

 

虚勢　嘘　悲しみ　苦しみ

何の形も成さない希望は

 

色褪せた思い出とともに　ゴミ箱に捨てた


かたく閉ざした心の片隅　「ひとりぼっちだね」と呟いてみる

 

誰にも理解されない悲愴感


"寂しくないよ" 吐き慣れた嘘がこぼれる

私は独りでいい・・・　　これも嘘かもしれない


握りしめたカッターナイフ　　いっそ全て壊してみようか
 

 

淀んだ世界を景色ごと切り裂けたら　・・・戻れるだろうか？

捨て切れなかったキミへの想いが

 

星となり やがてくすんだ空に輝き始める


夕闇迫る世界の狭間　　赤く染まる ふたつのブランコ


「また明日！」

 

聴こえた・・・ 懐かしい声　　さようなら 愛しい人


崩れ落ちる意識の中　　私は色を 失った