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​悠久の絆 -狐白side-

悠久の絆~狐白side~ - 九汰
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 それは黄昏    夕闇迫る世界の狭間で
 
 ひとりぼっち 佇む背中
 
 

 「大丈夫だよ」

 

 そう言って見せる キミの笑顔は

 いつもどこか寂しそうで

 何も持たない無力な僕は キミの心が壊れてゆくのを

 ただ傍で見ていることしか出来なかった

 

 いつしか時は キミの記憶を奪い去って

 蝕むように僕の心を侵してゆく
 
 
 もう全て 忘れてしまった方がいいのかもしれない
 

 諦めてしまえば きっと楽になれる そう思うこともあった
 

 ・・・それでも

 キミが色を消したこの世界で 僕はひとり 歌い続ける

 
 悠久の絆 僕たちが同じ時を過ごした唯一の証


 届くだろうか 僕の想いは  響くだろうか 枯れた心に・・・

 
 叶うならもう一度 キミと


 届くならもう二度と キミが悲しい想いをしないように

 
 どうか・・・

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