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​10.三浦くんと文化祭週間

 

咲本「おっ、いた・・・三浦!!」

三浦「咲本くん。おはようございます。」

咲本「・・・はよ。鞄あんのにいねぇと思ったら、朝から土いじりか?」

三浦「はい。今日は天気がいいのでしっかり水をあげようと思って・・・」

咲本「ふ~ん。」

三浦「咲本くん、今日は朝早いんですね?・・・いつも3限目くらいじゃないですか?」

咲本「ぶ、文化祭週間で張り切ってるわけじゃねーから。」

三浦「あ、なるほど。」

咲本「なるほどってなんだよ!!」

三浦「楽しみですね」

咲本「・・・別に。」

三浦「あっ、咲本くん何係でしたっけ?」

咲本「・・・・・・う・・・がかり・・・」

三浦「え?」

咲本「・・・衣装係」

三浦「ああ!そうでしたね。大役だ。」

咲本「俺がやりたかったわけじゃねーから・・・堀川が勝手に!」

堀川「ん?呼んだか?」

三浦「ほ、堀川くんっ!?」
咲本「げっ、ほりかわっ・・・!!」

堀川「”げっ”て失礼だなぁ。おはよう、二人共。」

三浦「・・・おはようございます!」

咲本「いきなり現れるからだろ。」

堀川「倉庫に用があってさ。そしたら二人が見えたから。なに、朝の会合?」

咲本「ちげーよ。」

三浦「・・・文化祭の係の話をしてたんです。咲本くん衣装係すごいねって。」

堀川「ああ、見かけによらず家庭科の成績いいからな、こいつ。」

咲本「うっせぇ・・・」

三浦「二人、仲良いんですね?」

堀川「俺と咲本、小・中 一緒なんだ。」

咲本「・・・腐れ縁。」

三浦「なるほど。」

堀川「でも、意外だったな。おまえと三浦が仲良くなるなんて。」

咲本「・・・別に、いいだろ!どっか行け!」

三浦「僕が、咲本くんに仲良くしてもらってるんです。」

咲本「は?」

堀川「じゃあ、俺も仲間に入れてもらおっかな!」

咲本「はぁ?」

三浦「えっ、えっ・・・でも、み・・・堀川くんは・・・」

堀川「ん?・・・おっ、と・・・やべっ!俺急がなきゃいけないんだった!」

咲本「しっしっ・・・」

堀川「おまえらも早く戻れよ?HRないからすぐに準備に入るぞ!」

三浦「はい、すぐ行きます。」

咲本「相変わらず嵐みてぇなやつ・・・」

三浦「・・・そうですね。でも、優しい人です。」

咲本「はぁ?そうか?・・・まあ、悪いやつじゃないけど。」

三浦「ふふっ・・・さ、行きましょうか。」

咲本「あっ、おまえ今 笑ったろ!?」

三浦「き、気のせいですよ。」





☆おまけ☆



咲本「なあ・・・」

三浦「なんですか?」

咲本「おまえ何係なんだよ?」

三浦「接待係です。」

咲本「なんだそりゃ・・・?」

三浦「横浦先生の接待っていう特別な枠らしくて・・・すごいですよね。」

咲本「よし、わかった。ぶん殴りに行くぞ。」


終わり。

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